【レポート:梅岡比俊先生講演会~発達特性のお話】

梅岡比俊先生による
「座って授業を聞けなかった僕が医師になった話~特性を持つお子さんの可能性の伸ばし方をお伝えします~」
という講演会を
2022年1月22日、宝塚福祉コミュニティプラザで開催いたしました。

大変な社会状況に関わらず、多くの方にお集まりいただき感謝です。
テーマに関心を持つ方が多くいらっしゃることが実感できました。

梅岡先生からは、特性を持つ当事者として、
ご両親の「我が子を信じきる」愛情に自尊心が育まれ色々なことが出来てきた
と教わりました。

また幸せになる4つの因子(慶応大 前野氏 提唱)
1.ありがとう(感謝すること)
2.やってみよう(挑戦すること)
3.なんとかなる(楽観視)
4.ありのままに(自分らしく)
この4つを自然と身に付けていたそうで、
ご家庭での教育や人との関りによって、育まれたのだと語っていらっしゃいました。

梅岡先生ご自身の半生を振り返られ、
スティーブ・ジョブズの「コネクティング・ドット」のお話もされ
「興味のあることに打ち込んでいたら、それが後から繋がって素晴らしことになった」
と教えてくださりました。

日本では「発達障がい」という言葉を使うけれど、「障がい」ではなく「特性」と言った方が好きだ
というお話もありました。
欧米では、「Gifted/ギフテッド」と言われているそうです。
神様から特別な才能を授かった子供という意味です。

「言葉の力」のお話、言葉の使い方の大切さもお話されていました。

盛りだくさんのお話で、梅岡先生のユニークさが溢れ、「もっとお話を聞いてみたい」と思う講演会でした。

クリニックを6院、支援スクールを3校経営され、さらに執筆や様々なことに挑戦されている梅岡先生。

「僕は、1か所にずっといるのが苦手だからクリニックをいくつも開業すればいいって、発想でやってきた。
もっと色々な所に行って色々な経験をしたいって思うから、どんどん人に任せようってやっている。」
ご自身の特性を活かして、どんどん活躍の場を広げていることを、
ごく当たり前のこと様に さらりと語ってしまう梅岡先生は、まさに「 Gifted 」だと思いました。

講演会を聞いて、日本の教育などの課題も見え、色々と考えさせられました。

(文・田中)

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